子宮頸管 (しきゅうけいかん) | 子宮の下部三分の一ほどの、円柱状になっている部分。女性性器の中でも感染を受けやすい部分。 |
子宮頸がん (しきゅうけいがん) | 子宮の入口部分にできるがん。悪性型ヒトパピローマウイルス (HPV) の持続感染が原因となる。感染してもすぐに発症するわけではなく、免疫力により排除されたり、自然消滅する場合も多くある。ワクチン接種や、定期的な子宮頸がん検診によって防ぐことができる。 |
子宮頸管炎 (しきゅうけいかんえん) | 何らかの病原菌が、子宮頸管に感染して炎症をおこす病気。大腸菌、ブドウ球菌、淋菌、クラミジアなどの感染によって起こる。 |
子宮口 (しきゅうこう) | 子宮の入口部分。 |
子宮外妊娠 (しきゅうがいにんしん) | 受精卵が、子宮の中以外の場所に着床して発育すること。最も多いのが卵管妊娠であり、クラミジアや淋菌、妊娠中絶などで、卵管やその周囲に炎症が起こることが原因となる。初期はふつうの妊娠と同じだが、ある時期になると、卵管の壁の破裂や、妊娠組織の卵管内からの流出により、激しい下腹痛とともに多量の出血が起こる。 |
絨毛膜羊膜炎 (じゅうもうまくようまくえん) | 子宮をおおう絨毛膜と羊膜に炎症をおこすこと。ほとんどの場合、「腟炎→子宮頸管炎→絨毛膜羊膜炎」という上行性感染により発症する。早産の原因となる。 |
小陰唇 (しょういんしん) | 女性器の一部で、陰核から腟口まで伸びる左右対称のヒダ状の薄い肉びら。平常時は、左右の小陰唇が閉じて尿道口や腟を守っている。 |
消化管 (しょうかかん) | 摂取した食物を消化し、栄養素を吸収、排泄まで行なう器官。口腔→咽頭→食道→胃→小腸→大腸→肛門となる。 |
処女膜 (しょじょまく) | 腟口のすぐ内側にあるフリルのような粘膜のひだのこと。 |
神経節 (しんけいせつ) | 末梢神経の途中で、神経細胞と神経繊維とが集まり、太くふくらんだ部分。 興奮の伝わり方を調節する。 |
ステロイド剤 (すてろいどざい) | 別名副腎皮質ホルモン剤と呼ばれる薬。強力な抗炎症作用と免疫抑制作用を目的として用いられる。副作用が強くあらわれることもある薬。 |
精巣 (せいそう) | 精子と男性ホルモンをつくる器官。陰嚢の中に左右に分かれて収まり、睾丸とも呼ばれる。精子をつくる機能を持つ精細管のほか、間質組織、導管系で構成される。 |
精巣上体 (せいそうじょうたい) | 精巣から精子を精管へと運ぶ、屈曲した細い管。精巣の上端にかぶさるようにある頭部から、精巣の後部の細長い体部・尾部から成る。精子の輸送のほか、精子を貯蔵し成熟させる働きもある。副睾丸とも呼ばれる。 |
精巣上体炎 (せいそうじょうたいえん) | 精巣上体に細菌が侵入し、発熱・局所の肥大・痛みなどの症状がでる。大腸菌などの雑菌によって起きる場合と、性感染症としてクラミジア尿道炎などに合併して起きる場合がある。 |
精嚢 (せいのう) | 男性の膀胱の底部後方に左右一対ある袋状の器官。淡黄色を帯びたアルカリ性の粘液を分泌して内部にたくわえており、射精の際、前立腺の分泌物とともに精液として排出される。 |
前立腺 (ぜんりつせん) | 膀胱の真下で尿道を取り囲むようにあり、精嚢が隣接している栗の実状の器官。精液の一部となる、アルカリ性の乳白色の前立腺液を分泌する。 |
前立腺炎 (ぜんりつせんえん) | 前立腺の炎症。尿道から侵入した細菌が前立腺にも感染し、発熱とともに前立腺が大きく腫れ、排尿困難、残尿感、頻尿、排尿時痛などの症状が出る。急性型と慢性型に大別される。 |